家では、20分で終わるのに!(ちょっと前置きが長い?)

中国のことわざに
一年の計は穀を樹うるに如くはなし
十年の計は木を樹うるに如くはなし
修身の計は人を樹うるに如くはなし
現代文では、「1年先を思う人は花を育て、10年先を思う人は木を育て、100年先を思う人は人を育てる」という意味だと解釈しています。
とても、大事なことだと思います。


私は、どこを目指しているかと言うと、樹を育てたいと思っています。
100年先ではなくて、すみません。期待していましたよね。
100年先は、政治家や哲学者にお任せしたいと思います。
確実に10年先を考えて子どもたちと接していきたいと思います。


子どもたち・・・特にお教室に通って下さっている方は、成長初期~中期です。
しっかりと根をはり、多少のストレスにもびくともしない幹、たくさんの枝葉をつけて光合成をしながら自分自身も成長し、その活動が地球に貢献していくような子どもたちを育てたいと考えています。
子どもたちを樹に例えたら、大事なのは、「根っこ」の部分なのです。
見えるところよりも、見えないところが大事なのです。それが、将来の伸びにつながっていきます。根っことは、「思考・考え・感情」の部分です。
たくさんの肥料で育てると、根をはる意味がないので、根っこは育ちません。
ギリギリの肥料を与えることで、樹は自ら、土の中にある養分を求めて、根をはります。


これは、ヴィゴツキーの「最近接発達領域」と合致する考え方です。
少しの大人の支援、教材の支援で、自分自身で解決できる課題を子どもたちに手渡すことによって、子どもたちの内なる力で成長していくという仕組みです。
これが、KUMONの「ちょうどの学習」なのだと思います。
教室も子どもたち一人ひとりの「ちょうどの学習」を追求していきます。
宿題としてのちょうどの学習課題と、教室でのちょうどの学習課題は、同じではないケースが多いです。「家では、20分で終わるのに・・・教室では何で終わらないの?」という疑問・現象はここから来るものだと思います。
何かありましたら、いつでもメールでご連絡ください。

×

非ログインユーザーとして返信する