先生、思考力・判断力、表現力って何?

先日、算数の「思考力・判断力・表現力」の評価が低いのですが、どういうことですか?


今回の質問は、
「KUMONは、計算力に期待できるが、思考力・判断力・表現力には繋がらない学習なの?」という内容だと理解しました。


思考力・判断力とは、「情報を抽出」「分析」「推論」「判断」という4つがキーワードになります。表現力とは、文章や数式で記述できる力ですね。前者は、プロセス、後者はアウトプットという位置づけになると思います。


私は、KUMONこそ、思考力・判断力・表現力を意識した学習法だと思っています。
ほとんどのお子さんが、学年を越えて学習しています。
子どもたちは、教えられていないことをプリントから、情報を抽出して「できる」までレベルを上げていきます。


例えば、算数B教材以降は、「なぞり」「□を埋める」「横並びの比較」「例」などプリントから得られる情報を抽出し、「こんな仕組み(分析)」ならば、この問題は「こうなのかなぁ(推論)」と思いながら問題に取り組みます。推論が、間違っていたら、もう1度適切な所まで戻り、 trial-and-error を繰り返して自分のものにしていきます。
1人で、難しい時は、大人も支援して、新しい単元を身につけていきます。このプロセスが、「思考力・判断力・表現力」を培っていくのです。
ご心配な方は、いつでもご相談ください。


私の中で、もう少し、力を入れたいと思ってるのは、E 教材以降の式を見通す力です。
子どもたちの解き方をみていると、個性が出てくるのがE教材以降です。途中式の数字を保持し書く数字を少なくしようとしている子(暗算力が高い)、何とか省エネでできないか考えている子(俺流に挑戦)、過去に修得した型から脱出できない子(基本に忠実)、もちろん、ミックス型の子もいます。教室では、このすばらしい挑戦者たちに見えない梯子掛けをしながら伸ばしていきたいと思っています。この個性こそが、「思考力・判断力・表現力」の原石だと考えています。


*思考力トレーニング、図形や文章問題のトレーニングなどの問題集は教室にありますので、リクエストいただければ、貸し出しも致しますので、遠慮なくご連絡ください。

×

非ログインユーザーとして返信する