2ケタ×2ケタ 宿題やってこれません〜

宿題が、やってこれないA君、お母さんが長期の休みの時は、爆発的に宿題をやれるのですが・・・ふだんは・・・「あるある」ですよね。


お母さんからは、こんな事を言われていました。
「先生、繰り返しがあるとモチベーションが下がるので、できなくても良いから先の教材を渡してください。B200までは繰り返さないでください」
進度に対して、具体的な指示が来るのは、5%未満です。
基本的に保護者の方の要望に寄り添えば、公文は公文でなくなります。
私たちは、子どもたちの学習状況を一人一人しっかりみて、教材を決めているという自負もあります。このような事は、公文式の指導者として信頼してもらってないから、このようなことになるのだと・・・と、思った時期もありました。
しかし、数年前から考え方を少し変えてきました。
「子どものことを一番知っているのは保護者の方」
「子どものことを一番伸ばしてあげたいと思うのは保護者の方」
お母さんのよみで、この子は、こうすれば伸びると思っているのなら、試している価値はある・・・と、考えるようになりました。この子もその一人です。


宿題をやってこないので、前回、教室でやっていることをすっかり忘れて、見事全部×です。しかし、1枚を一緒にお直ししたら、さらっと、5枚のお直しが終わりました。「この子すごいな」と、思った瞬間です。
すごいなの理由は2つあります。
ひとつは、とにかくすぐに修正できたこと、もうひとつは、ショックを受けなかったことです。本来なら、「宿題をして来ない=以前の学習を忘れている」ことを想定して、転ばぬ先の杖になった方が正解かもしれません。でも、「全部×でも冷静に受け止めて、修正できる」なかなか大人でもできません。彼は、これができたのです。
凄く、嬉しかったです。

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