おまえとは・・・

野球の応援歌で、「おまえ」という表現が問題になっています。
どうなのでしょうか?


私は、高校時代の生徒指導の先生を思い出しました。
先生は、体育の先生で、竹刀を持って、プールサイドに立ち、生徒にげきを飛ばして泳がせていました。(決して、不良の多い学校ではありません)
高校なので、一定の距離が泳げなければ、単位はもらえず、10月まで、屋外プールで泳がされると入学前から話を聞いていました。気の利いた同級生は、医者から診断書をもらい、体育は見学するという作戦でした。私は、そのような家ではなかったので・・・
げきの飛ばし方が・・・今なら完全にアウトです。
「貴様ら・・・やる気はあるのか」
「死んでも泳ぎ切れ、足なんかつくんじゃない・・貴様、お前のことだ!!」


私も当時は、まっすぐな女子高校生だったので、「先生、貴様ってなんですか。」と、聞いた次第です。
先生:「君はどう思う?」
私:「まるで、軍隊みたいで嫌です。それに意志を持ってはいけないような錯覚を覚えます」
先生:「君は、貴様を漢字で書けるか」
私:「もちろんです。」
先生:「漢字の意味はわかるか。わかるなら、もういいかな。」
と、いうやり取りをしました。撃沈です。でも、それ以降、気合の入った「貴様」は、あまり耳にすることはありませんでした。


「おまえ」も、落語では、たくさん出てきます。
愛情たっぷりの「おまえさん・・」という言葉まで、不適切になっては、少し寂しいですね。

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